そもそも昨年、全力おかず盛りがヒットした理由についてはどう分析しているのか。
「オリンピック開催期間ということで、自宅で過ごす時間が長く生活が制限されているストレスがあり、食事の準備を家族分用意しなければなりませんでした。その中で、ご飯だけ炊いてあれば、おかずはこれで完結するというニーズを満たしたと考えています。また、お値打ち価格であるということ、ひとりでもシェアしても楽しめるサイズで販売したこともうまくいきました」
売れるための施策を、いくつも実行していたことも教えてくれた。
「おかず盛りのみの販促として、毎回実施している折り込みチラシに加え、新聞別刷り広告も展開しました。その他、外部メディアでのプレスリリースの配信と、認知拡大の施策として公式アカウントでのアプローチを実施しました。公式アカウントでのアプローチは、企業アカウントの声を、ユーザーが自分の言葉で他のユーザーに届けてくれました。企業発信の情報ではなく、よりクチコミとして受け入れやすかったと思われ、広く認知されることにつながりました」
また今回のテークアウト商品は、ネット予約サイトでの予約と決済を利用できるようにしている(ネット予約実施店舗のみ)。こちらはユーザーにどのくらい利用されているか聞いたところ、「売り上げに対して、10%程度の利用があります。毎月の折り込みチラシには、受付用QRを印字しています」と話す。
リクルートが4月に発表した「外食の現状や消費者心理調査」によれば、「当分は様子を見て外食を控える」と答えた人が32.5%にのぼった。コロナ禍のテークアウト需要に対応して、どこまで売り上げを伸ばせるか。
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