トライアルでは、店内天井にはAIカメラを設置して商品棚を管理し、AIを駆使して店舗運営の効率化、省人化を目指している。AIカメラは全国で3400台が稼働していて、商品の売れ行きを監視してデータを蓄積している。
「買い物にいった際に購入した物の80%が当初計画していなかったものを購入している」(同社)という統計があるそうで、買い物客は買うべきものをあらかじめ全て決めているわけではないという。そのため、カメラのデータとAIによるリコメンドで、買い物客ごとに最適な商品を提案して購買につなげたい考えだ。
もともとトライアルはPOSレジの開発を行うIT会社でもあり、自社で店舗運営することでITの力で小売業界を変革させたいという意識があった。その結果、実店舗のトライアルは全国271店舗まで拡大。AIの開発にも力を入れてさまざまな実験的な機能を投入してきた。
2018年には福岡アイランド店において初めてカメラを700台設置してAIの取り組みを開始したが、同様の取り組みを他店舗へと拡大する中で、当初は考えていなかったようなAIの活用が広がってきたという。
今回のトライアルGO脇田店はその一環であり、近隣店舗と配送を連携させることで施設の面積を削減。電子棚札をはじめとしたAIを駆使することで人件費を25%まで削減できたという。さらに今後はこれを50%まで削減できる、としている。
同店はそれでも300坪(約991平米)と大きめの店舗だが、配送連携によってコンビニエンスストアや小規模無人店といった小型店舗への応用も可能で、年内にはトライアルGOの店舗を数店舗、さらに出店する計画だ。
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