ahamo開始から1年となる22年3月時点で契約数は300万目前。povoやLINEMOは単体の契約者数を公表していないが、povoについてはKDDIの高橋誠社長が1月に「100万件を超えている」と発言。LINEMOは21年8月にソフトバンクの宮川潤一社長が「50万人に満たない」と発言している。ahamoが、この2社を大きく上回っていることは間違いない。
22年3月時点でahamoの契約数は300万目前(ahamo大盛りの発表会スライド資料より)
またドコモの調査では、20代、30代のデータ通信量は引き続き増加傾向にある。屋外や自宅アパートのWi-Fiは速度が出ないといって、快適なモバイル通信を常用しているユーザーも多いという。こうしたユーザーに向けて、複数の選択肢を出して複雑にせず、シンプルに、合わせて100Gバイトになるオプションを提供した形だ。
20代、30代のデータ通信量は増加傾向が続いている(ahamo大盛りの発表会スライド資料より)
しかし、契約者数が増えてくれば、より大容量や、その逆の小容量プランを求めるユーザーも出てくるのではないか。ドコモの岡氏は、「100Gバイトなら使い放題に近い形で使ってもらえる。本当に使い放題にしたいなら5Gギガホ プレミアがある。小容量プランはギガライト、エコノミーMVNOを選んでもらう。今のところahamoで小容量は考えていない」と語っている。
今はキャリアやブランドを変更する際に料金プランの契約解除料がかからない場合がほとんど。移行のハードルはかなり低くなっており、自分の使い方に合わないと思ったら元のブランドに戻すことも気軽にできる。
また、岡氏が語った「エコノミーMVNO」とは、ドコモショップ店頭で契約できるMVNO、いわゆる格安スマホだ。20年5月現在、ドコモショップで契約できるエコノミーMVNOは「OCN モバイル ONE」と「トーンモバイル for docomo」の2サービスのみだが、OCN モバイル ONEは0.5Gバイト 550円/月からの低価格な料金プランがそろい、トーンモバイル for docomoは子どもや高齢者の見守りサービスが充実して基本プランは月額1100円。より安い料金プランを求めるユーザーやスマホを初めて使う人は、エコノミーMVNOでカバーできるという考えだ。
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