続いて直近の22年3月期の業績を見ていきましょう。
で減収減益となっています。
これまで見てきた、スクウェア・エニックスやカプコンといったゲームソフト企業は22年3月期の方が成長していましたが、モバイル中心のミクシィはそうではなかったようです。
モバイルゲームは、例えば移動の合間で遊ぶように、隙間時間をうめるコンテンツでもあります。コロナの影響があり在宅時間が増える中で、隙間時間は減少していましたから、専用ハードを使うようなリッチなコンテンツの方が需要が増えていたということでしょう。
続いてもう少し詳しく業績を見ていきます。
ミクシィの事業セグメントは(1)デジタルエンターテイメント事業(ゲーム事業)(2)スポーツ事業(3)ライフスタイル事業と3つあります。
それぞれの事業の業績の推移は
となっていて、主力のゲーム事業はまだまだ大きな利益は出ているものの減収減益となっています。
23年3月期のゲーム事業の通期の予想としても、モンストの下落トレンドが持続する中で売り上げは10.1%減を見込んでいますから、モンストの業績悪化は止まらないようです。世界でみるとモバイルゲーム市場はまだまだ成長市場ですが、日本国内のモバイルゲーム市場はかなり低成長となっていますから、市場面で考えても成長は難しいでしょう。
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