決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。「決算書で分かる日本経済」ということで、これから4回に渡りゲーム企業の決算を取り上げて、日本のゲーム業界の現状と今後について考えていきましょう。
今回取り上げるのは、スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下スクエニ)です。ご存じの通り、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーで知られている企業です。
近年はモバイルゲームにも注力していますが、家庭用ゲームを中心に展開しています。
海外展開も非常に進んでいて、販売本数ベースで見ると国内比率は12.4%ほど。海外比率は87.6%で、その中でも欧米が77.1%を占めていて大半となっています。
また、ゲーム市場というのは変化が大きい業界です。
スクエニ自身も大きな変化の最中にいるとしていて、コンテンツ提供の形態がダウンロード版が中心となるデジタルシフトや、ビジネスモデルとしても従来の売り切り型から、フリートゥプレイ、ゲーム内課金、サブスクリプションと多様化しているとしています。
さらに昨年大きな話題となった「Axie Infinity」のように、ブロックチェーン技術を活用した「Play to earn」系のゲームも普及し始めています。
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