モンスト脱却目指すミクシィ、ゲームの次が公営ギャンブルとスポーツ事業なワケ妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(6/8 ページ)

» 2022年06月20日 07時00分 公開
[妄想する決算ITmedia]

ゲームの次は公営ギャンブルとスポーツ事業

 モバイルゲームの新作のヒットが難しくなっている中で、それ以外での成長を志向しています。ではどの分野を伸ばしていこうとしているのでしょうか?

 それはスポーツ事業で、ここを第2の柱にしていくとしています。

 すでに、サッカー・Jリーグ1部(J1)「FC東京」やバスケットボール・Bリーグ1部「千葉ジェッツふなばし」(千葉ジェッツ)といったスポーツチームの経営権を獲得していますし、そのほかにも公営ギャンブルである競輪のチャリロトやTIPSTAR、競馬の「netkeiba」などの事業を行っています。

 これらの事業はM&Aで獲得していることもあり、売り上げは大きく伸びています。

 こういった公営ギャンブルの世界では、コロナの影響もあり、オンライン投票やインターネット視聴が進んでいます。そのためナイター競馬を始めた地方競馬場では、マーケットが地方から全国に広がり好調になところも出始めています。

 インターネットテレビ局「ABEMA」を傘下に持つサイバーエージェントも、積極的に公営ギャンブルの世界に参戦しています。現状の公営ギャンブルはポテンシャルを十分に生かし切れていないところが多く、改善の余地は大きいといわれています。オンライン化が進む中で、こういったIT企業とは相性のいい分野となってきていますから、そういった中で投資を進めているのでしょう。

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