広報担当者に商機を見いだした理由を聞くと、「健康志向の高まり」や「差別化」がポイントだという。
「継続してお客さまの健康志向が高まる中で、『健康感』と『おいしさ』の両立を目指し、そこにカウンター商材の強みである『できたての価値』を組み合わせていけば、差別化された商品がご提供できると考えました」
実際にこの商品を飲んでみると、デザート的すぎず、すっきりとした味わいとしているのが分かる。その理由は、「健康」がコンセプトになっているからなのだろう。同担当者は「素材そのものが持つおいしさを引き出すことにこだわりました」と説明する。
ただ、商品化には苦労もあった。
「糖度が高いものは凍結することが難しく、製品の開発には非常に苦労しました。(カップでの)冷凍形態とした結果、本来は鮮度が短い果物をたっぷりと使用しながら、ロスが出にくく環境にも優しい商品に仕上がりました」
さらにスムージー専用に開発したミキシングマシンについても「味や品質を向上させるための専用開発に、大変な時間を要しました」と、苦労を話す。
この商品が初めて発売されたのは2021年の3月だ。ただ、専用の機械の導入が必要なこともあり、提供店舗は東京と千葉の一部のみ。それでも徐々に人気が広がり、累計販売数は100万杯を突破した(6月時点)。
今後の展開を聞くと、この夏には大幅に提供店を増やす予定だという。「この夏をめどに約2500店での展開を目指しており、より多くのお客さまに味わっていただきたいと考えております。新たなメニューの開発も計画しております」と同担当者は話す。
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