経団連・関西経済同友会、安倍晋三元首相死去で談話 「世界に誇りうる政治リーダー」経済界から談話

» 2022年07月08日 18時56分 公開
[ITmedia]

 安倍晋三元首相が7月8日、参院選の応援演説中に元自衛官の男に銃撃され、搬送先の奈良県立医科大学附属病院で死亡が確認された。67歳だった。これを受け、日本経済団体連合会(経団連)と、関西経済同友会が談話をそれぞれ公式Webサイトで発表した。

photo 経団連(提供:ゲッティイメージズ)

経団連「わが国の憲政史上、最も傑出した総理の一人」

 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は「突然のことで大変驚き、衝撃を受けている」として上で「このような政治に対する暴力は、いかなる理由をもってしても断じて許されることではない」と批判した。

 安倍元首相の功績について「内政では『アベノミクス』の推進により、力強い日本経済の復活を成し遂げられた。また外交面では、『地球儀を俯瞰する外交』によって、国際社会における日本のプレゼンスの向上に貢献された」と評価。安倍元首相が精力的に取り組んだ安全保障分野については「安全保障関連法制を整備し、厳しい国際情勢への対応に万全を期すなど、極めて大きな功績を残された」とした。

 「安倍元内閣総理大臣は、在任期間最長の総理大臣として、わが国の憲政史上、最も傑出した総理大臣のお一人であるとともに、世界に誇りうる政治リーダーであった。今はただ心よりご冥福をお祈り申し上げる」(十倉雅和会長)

photo 経団連コメント

関西経済同友会「日本経済の立て直しに取り組んだ」

 関西経済同友会の角元敬治代表幹事(三井住友銀行副会長)は安倍元首相の訃報に関し「心よりお悔やみ申し上げる」とし、犯行を「まさに民主主義の象徴である選挙遊説中に発生した極めて卑劣な行為に、強い衝撃と憤りを禁じ得ない」と強く非難した。

 首相在任中の功績については「2012年12月の第二次安倍内閣発足からの7年8ヶ月、憲政史上最長となる在任期間を通じて、長らく低迷する日本経済の立て直しへの取り組み、『地球儀俯瞰外交』による国際社会における存在感の向上、G20サミットの成功といった様々な成果を残した」と高く評価。3年後に控える大阪・関西万博の誘致獲得に対しても「力強いリーダーシップを発揮された」とした。

 「これまでの御尽力に心より敬意を表したい。今はただ、謹んでご冥福をお祈り申し上げる」(角元敬治代表幹事)

photo 関西経済同友会コメント

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