消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を運営するエビリー(東京都渋谷区)は、2022年上半期の「新人YouTuberランキングトップ10(登録者数・視聴回数の2種)」を発表した。新人登録者数ランキング1位は、123万人以上のチャンネル登録者を獲得した「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」だった。
次いで2位は平成フラミンゴのNIKOの個人チャンネル「にこちゃん放送局」(71.6万人)、3位は同じく平成フラミンゴのRIHOの個人チャンネル「リンリン共和国」(57.2万人)、4位は「落合博満のオレ流チャンネル」(38.6万人)、5位は「ガーシーのサブチャンネル」(38.5万人)と続いた。
新人視聴回数ランキング1位は「ぷりんす【ディズニー情報まとめ】」(2億4069万再生)、2位は登録者数ランキングで9位に入った日本とアメリカの感覚のずれに着目し、コミカルなショート動画を配信している「【Shorts】Kevin's English Room」(1億6893万再生)、3位は登録者数ランキング6位にも入った毎日配信されている短編恋愛アニメ「大学生ズの恋。【アニメ】」(1億2827万再生)が選ばれた。
4位は「バンカラジオの時間【公認切り抜き】」(1億1498万再生)、5位は登録者数ランキングトップの「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」(1億1419万再生)がここでもランクインする結果となった。
登録者数ランキングでは、メインのチャンネルを持っているYouTuberがサブチャンネルを立ち上げ、そのチャンネルが伸びている傾向が強く見られた。またオリジナルアニメ・漫画系のチャンネルのランクインも目立った。
視聴回数ランキングは、ショート動画を活用し視聴回数を伸ばしているものが多かった。昨年のランキングとは異なり、芸能人チャンネルのランクインは登録者ランキング10位の「三浦屋の翔へいへ〜い」のみとなった。一方で、切り抜きのチャンネルが3つランクインするなど、人気を維持した。
エビリーは、「人気YouTuberのメインチャンネルでは見られない側面を見たいという視聴者のニーズがあること、目的に合わせてサブチャンネルを活用して視聴するニーズがあることが推測される結果となった。また切り抜きチャンネルの視聴回数が多いことから、引き続き効率よく情報を得たいというニーズは継続している。視聴回数を伸ばすには、ショート動画をうまく活用することもポイントになってくるだろう」と分析した。
同ランキングは「kamui tracker」で独自集計したデータを用い、国内のYouTubeチャンネルの中で22年上半期に最も多くチャンネル登録者を獲得したチャンネルと、最も多く視聴回数を獲得したチャンネルをランキングにした。対象は22年1月1日以降に開設された国内のチャンネル登録者数1000人以上のYouTubeチャンネルで、計測期間は22年1月1日〜6月24日。
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