投手として9勝、終盤までホームラン王争いを繰り広げるなどの活躍でMVPを受賞し、全米での知名度が上がった大谷選手。今季も二刀流で異次元の活躍を続けており、注目が集まっている。そんな大谷選手は本業以外でも、かなりの副収入を得ているという。
米経済誌「フォーブス」は4月6日付けの記事で、大谷選手が今季、スポンサー料などとしてフィールド外で2000万ドル(24億7600万円)の収入を得ると報道している。
記事によると、600万ドル(推定)とされた前年の3倍以上となり、この金額は2位のブライス・ハーパー選手(フィラデルフィア・フィリーズ)の約650万ドルの3倍近い金額でもあるという。
大谷選手はアシックスやデサント、三菱UFJフィナンシャル・グループなど日系企業に加え、米ファナティクスなど日米15社程度とパートナーシップ契約を締結しているとみられる。
人気野球ゲーム「MLB The Show 22」のカバーアスリートにもなっており、1件あたりの契約料は100万ドル以上とされる。“大谷効果”で所属するエンゼルスも船井電機などスポンサー企業を獲得している。
フォーブス誌は「ルックスの良さと愛想の良い態度は、大谷が太平洋のどちら側でも、マーケティングにおいて大きな成功を収められることを証明している。日本のスター選手の1人(おそらくそのトップ)であり、彼が企業の広告塔として多額の収入を得られることは、ほぼ間違いない」としている。
なお、過去10年の副収入最多は、ニューヨーク・ヤンキース一筋でプレーしたデレク・ジーターさんの年間900万ドル(2012〜14年)、「MLBで最も稼ぐ選手」今季1位は年俸5830万ドルでMLB最高年俸とされ、副収入が100万ドルとみられるマックス・シャーザー投手(ニューヨーク・メッツ)とそれぞれ報じられている。
大谷選手の活躍は、他球団の経営にも影響を及ぼすという。米CBSスポーツのダニー・ヴィエッティ記者は自身の公式Twitterアカウント(@DannyVietti)で、マイアミ・マーリンズの入場者数が1万8741人に達したとツイートした。
エンゼルスにとって、敵地での試合となったこの日、大谷選手は二刀流で先発。投手としては7回10奪三振2安打1失点と好投し、今季8勝目を挙げた。打者としても決勝の2点タイムリーを放ち、投打で活躍した。
ヴィエッティ記者によると、試合があった水曜日のマーリンズの本拠地観客数の平均は7950人だったという。単純計算で通常の2.36倍の観客数を記録したことになる。大谷選手の出場試合には敵地ファンも注目しているといえるだろう。
ネットユーザーも大谷選手の活躍に注目している。米グーグルは、同社が手掛ける「Google トレンド」の公式Twitterアカウントで、大谷選手を「歴史上最も検索された投手」と発表した。昨季に続く今季の活躍で、ユーザーの関心が高まっているためとみられる。
ユーザーからは「すごい」「また伝説を作ってしまった」「国際的なスーパースターとして認められた」など称賛するコメントが集まっている。
このように、大谷選手の活躍は多方面に影響を及ぼしていることが分かる。2年連続の出場となる試合で大谷選手はどのような活躍を見せるのだろうか。注目の一戦は、NHK総合などで午前9時から生中継される。
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