「日本の中小企業の75.8%は受発注をファックスでやり取りしている」――経済産業省が帝国データバンクに委託した「経営診断ツールの認知・活用状況及び、決済・資金調達の実態に関する調査」の調査報告書(2019年2月公開)から明らかになりました。
月締めの会計処理の際には、1カ月分のファックスや紙の書類をひっくり返しながら入金を確認し、売掛金の消し込み作業を行っているとのことです。17年3月の中小企業庁の調査では、売掛金の入金確認作業に10時間以上を費やしている中小企業の数は4割に上るとの集計結果が出ました。
ここ数年来、日本企業、特に中小企業の生産性が低いことが指摘されていますが、こうした無駄な作業もその要因でしょう。生産性向上のため、事務作業のDX化が急務となっている現在、なぜレガシー機器であるファックスが使われているのでしょうか?
大企業に比べて中小企業がいまだファックスを使っているのは、次の2つの理由があるように思われます。
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