同社のSNSチームが、公式Twitterで「やっぱり中華まんの具無しバージョンがほしい。オリジナル具材を用意して楽しみたい」という趣旨のことを20年9月につぶやいたところ、大きな反響があった。具体的には、「私は豚の角煮を挟んで食べたい」「ジャムもいいのではないか」といった独自のアレンジ案が次々と投稿された。
反響が大きかったこともあり、開発担当者は試作品をすぐに用意した。マーケティングを担当する商品営業企画部の赤塚崇幸氏も、「なるべく早く発売したいと考えました。Webショップ限定なら、それほど時間はかからない」と振り返る。当時、消費者の声を巻き込んだ商品開発が一般的になっていた。また、コロナ禍で「おうちじかん」を楽しむ傾向が強まっており、アレンジレシピが流行していた。こうしたこともあり、商品化まではスムーズだったという。
開発の特徴は、進行状況をSNSで共有したことだ。例えば、開発部とのやりとりをリアルタイムで公式Twitterで発信した。また、500人にすまんをプレゼントし、アレンジ案をSNSに投稿してもらうキャンペーンも実施した。応募者が投稿したアレンジレシピに同社の社長が目を通している様子もTwitterで発信した。
このような取り組みを通し、同年の11月には数量限定での発売にこぎつけた。
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