以上が、キングスリー氏へのインタビュー内容となる。加熱式への移行を促進させる手段として、BATJでは「手に取りやすい価格戦略」を打ち出している。
フィリップ モリスが3月に投入した新機種「IQOSイルマ ワン」の希望小売価格は3980円、JTの「Ploom X」は3980円で展開している中、「glo hyper X2」は1980円。圧倒的な低価格を貫いている。
また、加熱式への移行を促進させる方法として、自民党の議員連盟などに対し「健康へのリスクが高い」とされる紙巻の増税を求めるといったアクションを起こしている。健康被害の度合いに基づいて課税し、加熱式と価格差を付け、移行を促す狙いだ。
同グループでは、25年に非燃焼性たばこの売り上げを50億ポンド(約7700億円)に、30年までに非燃焼性たばこユーザーを5000万人にまで拡大するグローバル目標を掲げている。
“グローの故郷”という日本でどれだけ加熱式への移行を促進できるか――。たばこを取り巻く環境が世界的に変化する中、非燃焼性製品の普及に向けた挑戦は続く。
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