もう一つのこだわりが、ドレッシングだ。チキンとの相性を考え、複数のハーブをブレンドしたものを使用している。ただ、ハーブの種類は「企業秘密」(広報)としている。70年の販売開始から50年以上が経過しているが、ドレッシングを含め、時代に合わせたマイナーチェンジを繰り返しており、現在のコールスローサラダは「開発に3年を要した」(同)という。
コールスローサラダの月間販売数は1店舗当たり平均34個。他のサイドメニュー「ポテト」「ビスケット」「クリスピー」などと比較すると、販売数そのものは少ない。だが、同社は「販売数は少ないが、昔からのお客さまには根強い人気があり、コアなファンがついている」と指摘する。
実際、購入者からは「コールスロー美味しいからケンタッキーを買う」「コールスローはケンタッキーがNo.1」「野菜嫌いの小学校の娘がコールスローだけは美味しいと言って食べてくれる」「90歳の母がオリジナルチキンのモモ肉とコールスローを常に残さず食べる。母がおいしそうな顔をして完食するだけでもとても満足」といった声が届いているといい、幅広い世代から愛されていることが分かる。
同社は同商品について「ハーブをブレンドしたコールスロー専用ドレッシングを使用し、オリジナルチキンとの相性を考慮した設計になっている」と説明している。
同社のメニューでは「サイドメニュー」に該当し、文字通り脇役の存在だが、レシピ投稿サイト「クックパッド」では再現レシピが複数投稿されるなど、主力のチキン並みの人気を誇る、同社のコールスローサラダ。半世紀以上愛される秘訣は、徹底したこだわりと、変化を恐れない企業姿勢にあった。
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