オフィスは目的別に空間を分けた。集中して業務を行える「フォーカス」、雑談しながら作業ができる「カジュアル」、プレゼンなどがしやすい「イントロダクション」、組織・チーム単位で仕事ができる「チーム」の4つのエリアを用意。
オフィスを使用しているのは、同社のデジタルイノベーション推進部とグローバル事業部の2事業部で約100人。現在の出社率は3割程度だという。「カジュアル」エリアは他部署も自由に使える交流の場としても活用されている。
オフィスに入り最初に目につくのが、NTTファシリテーズがリリースしているアクティビティモニタリングサービス「アクティモニ」だ。従業員のスマホに専用アプリをダウンロードし、オフィスに設置されたビーコンにより、何処に誰かいるか一目で分かるようになっている。人がいるエリアは青く表示され、密になると暖色系で知らせる。
他部署との交流ができる「カジュアル」エリアでは、音楽が流れ照明にも工夫が凝らされている。音楽と照明は、1日の時間の流れに沿って変化するという。
「朝は鳥のさえずりを流し、眠くなってくる午後の時間帯はアップテンポの曲に変えるなど1日を通して変化させています。照明も日没後は少しリラックスできる光度に抑え、ゆったりと仕事してもらえる環境づくりを心がけています」(渡邊氏)
コーヒーはQRコードによるキャッシュレス決済で購入するが、その際に購買データを取得している。渡邊氏は「データがたまっていけば、個人のバイタルデータと掛け合わせることで、『この人はストレスがたまるとカプチーノを飲むぞ』といったことが分かるようになります。ロボットが先読みしてカプチーノを運んでくるなどができれば」と今後について話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング
編集部おすすめブックレット