従業員のパフォーマンス向上のため、デジタル機器も複数導入している。例えば、会議室や「イントロダクション」エリアでは、会議を終了すべきタイミングに照明が変化しラップアップする仕掛けが施されている。これにより、予定時間内に会議が終了する割合が20%向上した。
ほかにも、「チーム」エリアでは、Web会議を快適にする「パーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)」技術の実証実験が行われている。PSZ技術とは、NTTが開発したスピーカーの再生音を極小さい範囲に閉じ込める技術。
これにより、Web会議中であっても周りの人の声がクリアに聞こえるという。また、マイクに工夫を施しており、Web会議先の相手には周囲の音は聞こえない。「2022年度末の製品化を目指しています。家具メーカーとタイアップしており、販売に際してはヘッドフォンの部分だけ提供していこうと考えています。基本的に、どのタイプのチェアにも付けられます」(尾関氏)
「フォーカス」エリアと「チーム」エリアにあるデスクの前には本物の木を植えている。木のおかげで「生産性と幸福度が15%アップしたという話もあります」と渡邊氏。また、フォーカスエリアでは自然環境音を流している。ゆくゆくは個人のパーソナライズ情報をもとに、空調の当たり具合なども調節できるようにしたいという。
「イントロダクション」に設置してあるデジタル機器は、アンガーマネジメント対策として、声をあらげると赤い色に、「フォーカス」エリアでは声を発すると光の色が黄色になり警告する。
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