中途採用において、過去選考に進んだが辞退や見送りとなってしまった応募者に対し再度スカウトを送る企業はどれほどあるのか。リファラル採用サービスを提供するMyRefer(新宿区)が企業の人事担当者を対象に調査したところ、「継続的に送っている」は22.6%、「送ったことがある」は14.6%と3社に1社は再度スカウトを送っていた。
こうした再スカウトから採用に至ったことがあるか尋ねた。21.5%が「10人以上決定している」、54.8%が「1〜9人決定している」と約8割の会社で採用実績があった。
企業からは、一度選考したことがあるため「(応募者について)把握できており無駄な時間をかけずに進められる」「選考過程で信頼関係を形成できているので話が早い」などの声が上がった。既に候補者への理解がある程度進んでいるため、スピーディーに選考を進められることがメリットのようだ。
企業は、過去に選考に進んだ応募者データをタレントプールとして蓄積・活用しているのか。戦略的に蓄積している企業は19.4%、タレントプールを活用している企業は14.6%にとどまった。
タレントプールを活用する上での課題は、最多の回答が「スカウトタイミングが不明」(33.0%)。次いで「求める人材を見つけられない」(30.2%)、「リストが整備できない」(28.4%)と続いた。
調査は、2022年5月20〜21日、従業員数30〜1000人以上の会社で働く中途採用人事を対象に実施し、500件の回答を得た。
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