そうした中、EU(欧州連合)は21年9月、USB-Cをスマホなどの機器の充電方法の標準とする法案を提出。6月に暫定的に法案が成立し、24年秋までにUSB-C搭載の義務付けが確実視される見通しとなった。
欧州で規格統一の動きが出る以前から、18年10月発売の「iPad Pro」を皮切りに、「iPad」(いわゆる無印iPad)を除くタブレット端末や「MacBook Air」など自社製PCでUSB-Cを採用していたアップル。24年秋以降も、これまで通りUSB-Cとライトニングのダブル展開を継続する可能性もあるものの、欧州向けに販売するiPhoneのみをUSB-Cに対応させ、それ以外の地域向けにはライトニングを継続するという方針は、製造コストなどを考えると現実的ではないだろう。
実際、アップル側はEUの新ルールに対応する動きを見せているようだ。アップル製品の事情に詳しいMing-Chi Kuo氏は自身の公式Twitterアカウント(@mingchikuo)で、「私の最新の調査は、23年下半期の新型iPhoneはライトニングポートを捨て、USB-Cポートに変更されることを示している。USB-Cはハードウェア設計上、iPhoneの転送速度や充電速度を向上させる可能性がある。ただ、最終的な仕様の詳細はまだiOSのサポートに依存している」と投稿している。
同じく事情通の米経済誌BloombergのMark Gurman記者も自身の公式Twitterアカウント(@markgurman)で「アップルは確かにライトニングからUSB-Cへの変更を計画している」と投稿。「旧型アクセサリー(ライトニング)同様、新型コネクタを搭載した次世代機をテスト中だ」とした。
特にMing-Chi Kuo氏は事前リークの情報精度が高いことで知られる人物として、アップルユーザーの中では知られた人物。アップルは「iPhone 4s」以降、毎年秋(特に9月)に新機種を発表する傾向にあり、Ming-Chi Kuoの投稿内容が正しいものだと仮定するならば、今回発表されるであろう新型iPhoneが、ライトニングを搭載する最後の機種になる可能性が高いといえるだろう。
ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
脱フロッピーディスク? デジタル庁、行政手続きでの記録媒体の指定撤廃へ
システム障害でATM停止──「キッザニア」運営元が謝罪 Twitterで「リアルすぎる」など反響
「朝日新聞」電子版、全記事有料に 課金路線に舵、「不動産が本業」払拭なるか
抗原検査キットには「体外診断用医薬品」を──消費者庁が注意喚起 「『研究用』では新型コロナ感染チェックできない」
タイガーとサーモスの「炭酸対応ボトル」、猛暑で販売好調 節電ニーズも追い風に
コロナ禍ならでは? Zoffの「薄色レンズ」サングラス、販売好調の理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング