フィンテックの中でもホットな個人向け与信。しかしここには、信用情報機関という構造的な課題がある。どんな課題があって、解決の糸口はあるのか。新しい信用インフラの構築を目指すフィンテックスタートアップ、Crezitの矢部寿明CEOによる寄稿。
近年、フィンテックと呼ばれる金融関連サービスの多様化が国内で進行しつつあります。決済サービスをはじめ、家計簿アプリ、証券サービス、仮想通貨のウォレットなど、さまざまなサービスが展開されるとともに、利用者も少しずつ増えてきています。このように数あるフィンテックサービスの中でも、われわれCrezitが挑戦するのは個人向け与信の領域です。
もしかすると、指定信用情報機関、日本信用情報機構(JICC)とシー・アイ・シー(CIC)という機関については、クレジットカードやローン審査の際に名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「自分の与信データがどのように扱われているのか?」「そもそも、日本の消費者信用市場にどのような課題があるのか?」については、あまり詳しくないという方も多いのではないでしょうか。
本稿では、Crezitを創業した理由でもある、日本の消費者信用市場が直面している現状とその課題、そして未来についてお伝えしていきたいと思います。
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