一方で、一般的な文字列やデザインを商標登録すると反発が起きる可能性がある。5月には動画サービス「ニコニコ動画」などで親しまれてきた「ゆっくり茶番劇」を、YouTuber「柚葉」さんが文字商標として登録。当初、使用料を要求したことでネット上で物議を醸し、ニコニコ動画を運営するドワンゴも巻き込んだ一大騒動に発展した。
ネット上で親しまれてきたコンテンツを独占し、商標権者が無関係の第三者だった点も批判が集まる要因になった。最終的に柚葉さんは商標登録の抹消申請を行い、同様の事案が発生しないよう、ドワンゴが「商用利用しない」とユーザーに宣言した上で商標登録。騒動は沈静化した。
こうした批判が再び出る可能性があるのではないかとの記者の指摘に対し、野畑社長は「金もうけは考えていない」とピシャリ。「あくまで自分がやりたい事業を進め、世の中を広げるため、権利の衝突を防ぐためだけだ」と強調した。
一方で野畑社長は「いくら好きなこととは言え、ビジネスなので利益確保が重要」とし「ビジネス展開には母数が多い方がいい。今後は海外の広い市場にも挑戦していきたい」と意気込んだ。
国内外で事業展開する上で、仮に今後、巨大資本と権利を巡って衝突することがあったとしても、うんこだけに最後には笑って、水に流せることを願いたい。
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