冒頭でも述べたように、今回のゲームマーケットは久々のフル規格開催ということで、出展ブースの数は2日間で890ブースと「ゲームマーケット2019春」(906ブース)に近い数まで増えている(過去最高は2019秋の1064ブース。開催規模を縮小した22春は610ブース)。
初めてゲームマーケット会場に足を踏み入れたとき、展示ブースがたくさんあるので「何から見ていけばいいのか」と戸惑いを感じる人が多い。経験を重ねたベテランでも十分に見ることができないまま会場を後にすることが多い中で、初見さんは何に注目すればいいのだろうか?
刈谷氏は「まずはエリア出展ブース」をチェックすることをススメている。
「エリア出展ブースはスペースが大きく、アナログゲームのコンポーネントが見やすくなるように工夫して展示されていますし、試遊もしやすいように工夫されていることが多いです。何か自分のアンテナに引っ掛かる展示品が目に付いたら、そこに足を運んでみる。もし可能なら、そこで展示されているアナログゲームを試遊させてもらう。そうしていろいろなブースを “ブラブラ”することで、自然とゲームマーケットに馴染むことができるのではないでしょうか」(刈谷氏)
ゲームマーケット会場を回ることで、アナログゲーム業界について得られる具体的な情報とは何だろうか。
「初めて来た人ならば、アナログゲームの世界の豊かさに気付くのではないでしょうか。通常、アナログゲームと言われて思い浮かべるのは『人生ゲーム』や『UNO』だと思いますが、ゲームマーケットで展示されているアナログゲームを見ると、ダイスを使うもの、タイルを使うもの、布を使うもの、ペンを使うもの、発想力が必要なもの、緻密(ちみつ)な戦略が必要なもの、などさまざまなゲームが存在することに驚くと思います」(刈谷氏)
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