コロナ禍で3度目となるハロウィンを前に各社が取り組みを進める中、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が運営するディスカウントストア「ドン・キホーテ」で、ハロウィン関連グッズの売り上げが好調だ。「スクランブル交差点」などの“聖地”を抱え、ハロウィン時に多くの若者が集まる東京都渋谷区の店舗「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」(以下渋谷本店)では、関連商品の売り上げが前年10月比(現時点)で1.3倍に達しているという。
売れ行きに対し同社は「前年比1.3倍となっているが、当日に向けてさらに加速すると思われる」との見通しを示す。売れ筋の商品を聞くと「流行の有名人・キャラクター商品というと『これ!』というものはない」とした上で「『きつねダンス』が流行したせいか、アニマル物のコスチューム(しっぽがついていたり、ふわふわしたもの)やカチューシャ(きつね耳、動物の耳つき)などは流行の影響があり人気」と話す。
きつねダンスとは、プロ野球の日本ハムファイターズがPR戦略の一環で今季導入した応援ダンスのこと。球団のチアリーディングチーム「ファイターズガール」や所属選手らがきつねの耳や尻尾のアイテムを着用し、キタキツネをモチーフにした球団マスコット「ポリー」「フレップ」とともに踊る動画を公開したところ、YouTubeやTwitter、Instagramなどで話題になった。
その後も、交流戦などを通じて球界全体の注目コンテンツとなり、9月にはダンスに使用した楽曲「The Fox」を手掛けた北欧ノルウェー出身の兄弟ユニット「Ylvis」(イルヴィス)が来日。本拠地の札幌ドームでパフォーマンスを披露した。SNSなどで話題になったことから、ハロウィンでも注目度の高さがうかがえる。
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