ファッションECを運営するZOZOは11月9日、同社初のリアル店舗「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)を表参道にオープンすると発表した。オープン日は12月16日。店舗では衣服を販売せず、独自のAIサービスとプロスタイリストの知見を掛け合わせ、似合うコーディネートを提案する。
似合うラボは完全予約制で、1人2時間以上から、貸し切りで案内する。
利用客は事前にファッションの悩みや好みをアンケートで事前に回答。当日、店舗でAIとスタイリストが似合うスタイリングを3つ提案する。利用客は、その中から1着を選び、試着する。その後、プロが利用客ヘアメイクを行い、写真撮影を実施。スタイリングのポイントが書かれたカードと写真を渡して体験終了となる。
案内する商品は「ZOZOTOWN」で扱っているので、後日購入できるが、店舗での販売は行わない。
ZOZOの澤田宏太郎社長は「似合う」という感覚はあいまいで、迷いながら服を選ぶ人が多いからこそ「『似合う』ものを届けることに、ビジネスの価値があると考えた」と話す。
続けて、「『似合う』とは何かを研究していくと、現状ではネットの世界では完結できないことが分かった。リアルの場を生かして、『似合う』を追求するサービスを提供していく」と説明。「アパレル業界を活気づけられるサービスではないか」と自信を見せる。
実際に、ZOZOが実施したユーザーアンケートでは、服を購入したり、着回しを考えたりする時に悩みがあると答えた人は82%に上った。ファッションの参考としてパーソナルスタイリングサービスを活用したいと考える人は79%だった。
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