成功とはいえない。それでも日系アパレルがベトナム市場で戦い続ける理由中国からは撤退(1/6 ページ)

» 2022年11月18日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 人口の約39%(約3800万人)をZ世代、ミレニアル世代が占めるベトナム。総人口は9817万人(2021年時点)で、ASEAN加盟国の人口ランキングでは、インドネシア、フィリピンに続いて3位となる。

 1人当たりのGDPは10年前と比較して約2倍に伸長しており、21年時点で3694ドル(約55万円)に。GDPも人口も日本とは、まったく異なる推移を示している。

ストライプインターナショナルのグループ会社、ストライプベトナムは、22年9月に20代女性向け新ブランド「HIME」(ハイミー)をベトナムでローンチ

 そんな期待値が高いマーケットの一つであるベトナムに、日系アパレルとして初めて本格進出したのが、ストライプインターナショナルだ。17年に現地の大手女性向けアパレル「Nem」(ネム)のアパレル事業を買収し、新たなグループ会社としてSTRIPE VIETNAM Limited Liability Company(ストライプベトナム)を設立。

 22年9月には、ストライプベトナムから20代女性向けアパレルブランド「HIME」(ハイミー)をローンチ、ハノイに1号店をオープンした。精力的にベトナム展開を仕掛ける同社に、“市場のリアル”を聞いた。

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