リリース後の反響を尋ねると、TwitterなどのSNSで注目されたこともあり、複数の大手企業から問い合わせがきているという。
「カタログ通販やアイウェアの国内最大手企業さまからも問い合わせがあり、想像以上の反響です。AIモデルを使ってコストや時間を削減できれば、新たな販売チャネルのプロモーションを仕掛けるなど、今までできていなかった活動に手が回るようになります。引き続き、ファッション業界の発展につながるテクノロジーの開発、及び活用の提案をしていきます」(谷口氏)
好意的な反響の一方で、SNSの投稿では「モデルの仕事を奪う」といったネガティブなコメントも複数見られる。確かに、モデル事務所やモデルにとっては十分な脅威になりえる。こういった反応に対して、谷口氏は「既存のモデルと共創するための取り組みも進めている」と話す。
「例えば、実在するモデルをAIに取り込めば、そのモデルはAIモデルとして活動できます。モデルは30代で一旦仕事がグッと減る傾向があり、30代は“死の谷”とも呼ばれます。ですが、AIを活用すれば20代の姿をAIに取り込んで仕事をしたり、その場にいなくても仕事ができたりします」(谷口氏)
一般企業では、リモートワークが当たり前になってきた現代。年齢や場所の壁を越えてモデル業ができることで活動の幅が広がれば、既存モデルに新たなビジネスチャンスが訪れることもあるかもしれない。
写真提供:AI model
「サクマ式ドロップス」製造元が廃業に追い込まれた、これだけの理由
「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか
ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
「田園都市線」は多くの人が嫌っているのに、なぜ“ブランド力”を手にできたのか
『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング