また、「過去にフリーターを採用したことがあるが、現在は採用を実施していない」とした企業に対して採用を止めた理由を聞いたところ、「新型コロナウイルスの影響により採用人数を絞っているから」(38.2%)、「短期離職が多かったから」(38.2%)と続いた。
その他、「早急に採用する必要がないから」(29.4%)、「採用条件や基準に変更があったから」(26.5%)といった回答が共に約3割あったことから、採用ボリュームが縮小するとフリーターの採用を中止する企業が一定数あると読み取れる。一方で、過去に採用したフリーターの働きぶりから、採用を中止している企業も見受けられる結果となった。
企業規模別では、会社の規模が大きくなるほどフリーターの雇用実績が高くなり、会社規模が大きいほど過去の経歴よりもポテンシャルに重点を置いた採用をしていることが分かった。
フリーターの採用を始めた目的については「採用数を確保したいから」(53.6%)が最も多く、次いで「早急に人員確保を行いたいから」(39.7%)となった。人手不足を補うための理由が上位となった一方で、「人件費を抑えたいから」(28.9%)、「採用コストを抑えたいから」(28.4%)などのコストに関わる回答は約3割だった。
採用手法で最も多かったのは、「求人広告」(56.7%)となり、次いで「ハローワーク」(51.5%)、「人材紹介」(42.3%)と続いた。フリーターの採用を始めた目的ではコスト面を気にした回答は多くなかったものの、実際に採用するときはコストを抑えた採用手法を利用している会社が多いことが分かった。
調査は10月24〜26日に、中途採用を実施している企業の中途採用担当者300人を対象にインターネットで実施した。なお、本調査でのフリーターの定義は、18〜34歳の非正規雇用とした。
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