「まだ働きたい」60代以上が4割 理由1位は?(3/3 ページ)

» 2022年12月15日 15時40分 公開
[サトウナナミITmedia]
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photo 20年4月以降、雇用形態にかかわらず60歳以上を採用したか(スタッフサービス調べ)

 続いて、企業に対し、20年4月以降に雇用形態にかかわらず60歳以上の人を採用したかどうか尋ねると、「採用していない」(62.0%)が6割近くとなり、半数以上の企業が採用していないことが分かった。

photo 60歳以上を採用した理由(スタッフサービス調べ)

 60歳以上の人を採用した企業に対してその理由を聞くと、「経験があるため」(57.9%)が最も多かった。また、「スキル・知識・資格があるため」(48.4%)も上位となり、これまでのキャリアが評価され、採用につながっている状況がうかがえた。 一方で「人手不足のため」(52.6%)や「意欲があるため」(35.8%)の回答割合も高く、これまでの経験の有無にかかわらず、活躍できる職場もあると考えられる。

photo 60歳以上を採用していない理由(スタッフサービス調べ)

 60歳以上の人を採用していない企業に対してその理由を聞くと、「人手が足りていたから」(43.2%)が最も多い結果に。 一方で「職場の従業員の年齢層と合わないと思うから」(13.5%)や「体力面が不安だから」(11.0%)、「社風に合わないと思うから」(7.7%)のように、イメージ的な理由から60歳以上の採用を懸念している企業も見られた。

photo 60歳以上の社員自身が活用できる制度・ルールがあるか(スタッフサービス調べ)

 また、60歳以上の社員自身が活用できる制度やルールがあるかどうか尋ねると「雇用形態を選べる」(28.4%)や「時短勤務ができる」(24.4%)、「就業日数や時間を選べる」(23.6%)といった回答があった一方で、「当てはまるものはない」(45.6%)が4割に上り、トップとなった。

photo 60歳以上の社員も活用できる職業能力向上や資格取得につながる研修制度があるか(スタッフサービス調べ)

 60歳以上の社員も活用できる職業能力向上や資格取得につながる研修制度があるかについては、「社内研修」(24.8%)や「資格取得時の奨励金」(16.0%)、「eラーニング・通信教育講座」(14.8%)といった回答があった一方で、「当てはまるものはない」(59.2%)が約6割と最も多い結果となった。

 調査は10月28〜31日の間に、企業の経営者、または管理職250人、60歳以上の男女250人を対象に実施した。

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