日本中小企業大賞 キーワードは「人材不足解消」 「スナックDX」 「デュアルキャリア」(1/2 ページ)

» 2022年12月19日 13時46分 公開
[ITmedia]

 中小企業からニッポンを元気にプロジェクト(東京都渋谷区)は、中小企業や社員の創意工夫や挑戦にスポットライトを当てる中小企業の祭典「日本中小企業大賞2022」を開催した。受賞企業の中から最も優れた取り組みをした企業を表彰するMVP賞に輝いたのは、トップリフォーム(東京都品川区)だった。

左から中小企業のチカラ(東京都渋谷区)の山下佳介社長、アンバサダーの滝川クリステル氏、田村淳氏
中小企業の祭典「日本中小企業大賞 2022」開催

 トップリフォームは、全国1万人の職人ネットワークを構築し、現場で工事を請け負う体制が十分でない企業に、リフォーム工事請負サービスを提供している。月に600〜700の現場をわずか20数人の人員で工程を管理し、人材不足を解消している。

 同社はDXが進んでいないリフォーム市場において、施工管理をリモート化した新しいビジネスモデルを構築。人材不足を解消している。6兆円規模といわれるリフォーム市場で、昨年対比192%と急成長を遂げた。業種業態に限らず「日本の生産性は上げられる」という希望を与えた点が評価され、今回MVPを受賞した。

 トップリフォームは、中小企業ならではの発想力や機動力を生かした企画力を表彰する「ベストプランニング賞」最優秀賞も受賞している。

リフォーム工事請負サービスの「トップリフォーム」

 中小企業だからこその新たな課題解決スキームを開拓し成功した企業を表彰する「新規チャレンジ賞」最優秀賞は、オンラインスナック横丁文化(東京都千代田区)が受賞した。

 「オンラインスナック横丁」は自宅からオンラインでスナックのママとつながり、スナック文化を体験できるサービス。北海道から沖縄、さらにはニューヨークなど海外のスナックも合わせ10月16日時点で85店舗が加盟している。

 受賞理由は、コロナ禍のスナック打撃への支援にとどまらず、企業向けイベント、海外進出、地方創生へ向けた取り組みなど、チャレンジを続ける姿勢に成長可能性を感じた点を評価した。

オンラインでスナックのママと繋がる「オンラインスナック横丁」
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