東京での先駆者パフェテリア ベルに対して、関西市場を席捲(せっけん)する夜パフェ専門店が「21時にアイス」だ。小笠原氏は「ウチとはコンセプトが異なる。タピオカドリンク店に近い印象がある」と違いを強調したが、大枠のジャンルでは競合といえる。
「21時にアイス」は、20年に大阪・八尾市に1号店をオープンして以来、怒涛(どとう)の勢いで店舗を拡大。12月下旬現在、全国で22店舗を展開する。提供するのは、普段より少し贅沢(ぜいたく)感のあるアイスだ。
あっさりとした甘さのミルクソフトクリームに、「紫芋モンブラン」や「苺ミルフィーユ」「マンゴーとナタデココ」など、さまざまなトッピングを施してパフェテイストに仕上げている。
同社に取材の申し込みをしたところ、「内容を確認次第、担当者から連絡する」との返答だったが、期限内に返答はなかった。急成長の理由を調べてみると、SNS戦略とフランチャイズ展開がキモになっているようだ。
同社のメニューは、ソフトクリームにトッピングを施すシンプルなものではあるが、SNSで映えるよう丁寧に仕上げられている。クオリティー担保のために厳しい事前研修が行われているそうだ。カップに印字されたロゴもバランスが良く、目を引く。
急速に店舗を拡大できているのは、初期費用が抑えられ、集客に困らないとしてオーナーから人気を集めているため。フランチャイズ比較サイトによれば開業資金は500万〜600万円、テークアウトに特化しているため低コストで運営でき、オペレーションの難易度も高くないという。
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