21年には、全社員を対象としたデータサイエンスの社内資格認定制度を開始。最上位のデータ分析エンジニアは、Pythonやディープラーニングの知識を有し、事業に応用できるレベルに到達していることになる。22年11月末現在、分析チームは35人、データサイエンティストは14人、データ分析エンジニアは3人。社内資格認定者は全社員350人中52人にまで増えている。
また、22年8月には、AWSが提供するBIツール「Amazon QuickSight」を導入し、データを戦略的に活用している一部の社員に開放。順次社内利用者を増やしていく予定だ。
ワークマンはなぜ、10年かけてここまでのことを成し遂げられたのか。社員のモチベーションの源泉は何か。ワークマン 営業企画部 兼 広報部 林知幸さんに尋ねた。
ワークマンの経営陣は「社員の平均年収を5年で100万円以上アップする」と約束し、やってのけている。林さんによれば、「実際には100万円以上あがっていると思います」とのこと。
年収を上げようと思ったきっかけについて、土屋さんは以前こう語っていた。
「ワークマンは創業以来40年間、一つのことをやり続けている会社です。上場企業でありながら子会社なし、セグメント会計1つという超集中型の会社なんです。一つの成功した事業を引き継いで発展させる力は抜群。日本一かもしれない。ここまで一つのことを追求できる力は私にはありません。飽き性ですぐに他のことをやりたくなってしまうんです。ですから、とても感激して平均給料を上げようと思ったんです」
改革の初期段階は、トップの本気度がカギということだ。
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