学生ランナーたちの歓喜と涙が交錯する箱根駅伝は多くの視聴者を魅了する。日本テレビ系列が生中継し、放送時間は合計12時間におよぶが、視聴率は毎年25%超えを記録している(ビデオリサーチ調べ)。
長年、サッポロビールホールディングスが筆頭スポンサーを務めているが、スポーツブランドにとっても絶好のPRチャンスになる。そこで箱根駅伝をめぐるスポーツメーカーの知られざる戦いを、元箱根駅伝ランナーの筆者がお伝えしたい。
まず、箱根駅伝に協賛しているスポーツメーカーはミズノの一社になる。1997年から協賛しており、今回で27年目。大会記念Tシャツや出場校のたすきをデザインしたアイテムなどオフィシャルグッズを販売できるだけでなく、「箱根駅伝」の名称を使ったPRが可能になる。本来なら箱根駅伝で最も“稼げる”位置にいるはずだが、スポーツの世界はそう甘くない。
なぜなら、視聴者の目は優勝争いする学校や快走する選手に集中するからだ。オフィシャルな協賛企業にもかかわらず、箱根駅伝におけるミズノの存在感は薄く、近年、大苦戦を強いられている。具体的にはどういうことなのか。まずは今大会に出場する全20校が着用するユニフォームのブランドから見ていこう。
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