TABETEを開発した背景について、篠田さんは「消費者の食品ロスへの関心を高めることで、業界に大きなインパクトを与えたいと考えています」と話す。
「私たちは、『食の持続可能性』に向けて、消費者の買い方・消費の仕方を変革することを目指しています。食品ロス削減に関して、昨今はテークアウトではなくEC型が増えてきています。TABETEではテークアウトという形で日常的に利用してもらうことで、普通の買い物の中でのエシカルな消費の仕方、選択肢を提供し、消費者の食品ロス、食の持続可能性に対する意識変革を促進したいと考えています。消費者の意識を変革することは、事業者や業界に対するソーシャルインパクトにつながり、食品ロス削減に大きく貢献できると考えています」(篠田さん)
TABETEでは、ユーザーを「ヒーロー」、TABETEを通じて商品を購入することを「レスキューする」と表現している。ユーザーがより「自分が食品ロス削減に貢献しているのだ」と感じやすいように、「レスキュー」「ヒーロー」という世界観を作りこんでいるという。
「『買いに行く』ではなく『レスキューをしに行く』という表現にすることで、自分、事業者、地球・環境全てに対してよい行動をしていると実感してもらいたいと考えています。ユーザーに『自分はヒーローだ』と感じてもらえるよう、TABETEの活用による食品ロス削減量などは可視化し、アプリから見れるようにしています」(篠田さん)
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