昨年からでしょうか。講演会やインタビューなどで「若手社員」の扱い方の相談を受ける機会が急増しました。
「『なんか違う』と辞めてしまう」
「“やりがい”を感じられないと、ひと月で辞めてしまった」
「『仕事は面白くなったか?』と聞いたら、『え? 仕事って面白いんですか?』と逆に聞かれてしまった」
「世代間ギャップがあって、うまくコミュニケーションが取れない」
「リアクションが薄くて、分かっているんだか分かっていないんだか……」
──といった具合です。
いつの時代も上司たちは「今どきの若者は〜」と嘆き、ゆとり世代が社会人になった10年ほど前からは、「すぐに辞めてしまう」と頭を抱えてきました。
しかし、最近の若者は今までとはちょっと違う。いわゆる“Z世代”の扱いに困り果てているのです。
「いったい私たちはいつまで若い社員を持ち上げ続ければいいのか? 遅刻は当たり前、電話に絶対に出ない、やる気がまったくない。若い社員の価値観を大切にしなきゃとは思います。でも、会社はボランティア団体じゃない。お金を払うわけですから、もう少し大人の振る舞いをしてほしい。ちまたに出回ってるトリセツも、実践的とは思えません。どうやって育てればいいのでしょうか」
これは某企業の40代の課長職の男性の、深刻なお悩みです。
急に辞められたら困るので、つい腫れ物に触るようなコミュニケーションしか取れない。世の中には奇妙な“Z世代信仰”もまん延してる。ネガティブな反応は逆にスキル不足と言われてしまうので1人で抱え込むしかない。
要するに、かなり、本当にかなり、現場の管理職はストレスがたまっているのです。
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