次に「あなたの会社はどの程度、顧客志向だと思いますか」と質問し、eNPSのスコアとの関連性を調べた。「非常にそう思う」と回答した人のeNPSは−45と最も高く、「全くそう思わない」と回答した人のeNPSは−93と最も低い結果になった。顧客志向の度合いと従業員エンゲージメントには高い相関関係が見られ、企業が顧客志向であるほど従業員エンゲージメントが高まることがうかがえる結果となった。
また、「あなたが働くうえで『会社が顧客志向であること』はどの程度重要ですか」と質問し、会社の顧客志向性と個人の顧客志向性をかけ合わせて分析した。その結果、自分の会社が顧客志向であると理解している場合の従業員エンゲージメント(職場推奨度)は5.3ポイント(11段階中)だったのに対し、会社が顧客志向だと思えない場合の従業員エンゲージメント(職場推奨度)は2.7ポイントとなった。
この結果からは、個人の顧客志向性を重要視している人は、自分の会社の顧客志向性を感じられないことによって、従業員エンゲージメント(職場推奨度)が大きく低下することがうかがえる。エモーションテックは「会社が顧客志向を実践できているかどうかが従業員エンゲージメントの向上に影響を与えていると考えることができる」と説明する。
業界別に顧客志向への関心度合いをみると、特に「職業紹介/派遣」「宿泊」「金融」「教育」「飲食」といった、従業員が顧客と直接接点を持つサービス業で顧客志向への関心度合いが高いことが明らかになった。
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