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出生数80万人割れ 成長が「無理ゲー」のいま、企業に残された最後の人事戦略とは?働き方の見取り図(1/5 ページ)

» 2023年03月15日 05時00分 公開
[川上敬太郎ITmedia]

 出生数が80万人を切ったと多くのメディアが伝えました。厚生労働省が2月に発表した人口動態統計速報によると、2022年の出生数は79万9728人で過去最少とのこと。NHKは「去年の出生数は79万9728人 初めて80万人下回る 厚労省」と題した記事の中で、国立社会保障・人口問題研究所の予測では80万人を下回る時期が2030年だったと指摘しています。少子化が進むスピードは加速しているようです。

出生数が80万人を割った。厚労省が1899年に統計を取り始めてから過去最少を更新した。画像はイメージ(ゲッティイメージズ)

 ネット上では「すごい速さで衰退していく」「日本終了待ったなし」――などと心配する声が聞かれました。出生数80万人割れが衝撃を持って受け止められていることが分かります。ただ、それは生まれたばかりの赤ちゃんの話。日々の通勤ラッシュや人気の飲食店で並んでいる行列、休日のショッピングモールの人混みなど世の中が人であふれかえる様子を見ていると、少子化で日本が衰退するとは言いつつ、あまり実感が湧かない人もいるかもしれません。

この先も減り続ける出生数

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