23年、転職サービス「doda」がリスキリングを認知するビジネスパーソンおよび企業に対して調査を実施した。それによると、個人の9割近くがリスキリングを実践、または実践予定と、リスキリングに意欲的であることが明らかになっている。
一方の企業側は、社内でリスキリングが推奨できているのは全体の4割弱にとどまる結果であった。しかし、リスキリングを推奨予定の企業も約半数と多いことから、今後、企業の制度整備が進むことが予想される。(参照リンク)
特にIT関連で求められるスキルは高度化のスピードも速く、必要な知識やスキルはすぐに陳腐化してしまう。そのため、デジタル人材の採用、そして育成というリスキリング制度の整備は、企業が生き残っていく上で重要なファクターになってくるだろう。
先述のように、企業が今後の発展のために行うべき人材戦略は「高度人材の採用・育成」である。DXという事業戦略を立てながら、そのスキルを持った人材の採用と、人材の育成の両軸に投資していくことがポイントである。
しかし、高度なスキルを持つ人材は、当然引く手あまたでもあるため、相当な報酬に加え、企業としての魅力を備えておく必要があることを認識していなければならない。また、既存の人材を育成するという点においても、社内に教育を担える人材がいないのであれば、外部の研修を導入せざるを得ない。どちらにしても資金は必要になるが、これらの教育の結果が、いずれ事業成長への重要な取り組みとなることは間違いないだろう。
さらに、リスキリングを推進している職場について、約9割のビジネスパーソンが魅力的であると回答していることからも、リスキリング制度を整備、充実させていくことは、求める人材の採用にも有効に作用していくと考えられる。(参照リンク)
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