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企業がリスキリングを成功に導く、4つのポイント何をすべきなのか(3/5 ページ)

» 2023年03月17日 08時00分 公開
[秋沢崇夫ITmedia]

個人が取り組むべきリスキリング

 現在の業務において高いパフォーマンスを発揮することは、いわずもがな重要である。そのうえで少し視座を上げ、企業と個人の関係にまで目をやると、雇用という形態に慢心せず、個人で稼げるスキルを身につけることが、今後より必要になると考えられる。変化の激しい現代では、企業がいつまでも存在する保証はもはやないからだ。

どのようなスキルを身に付ければいいのか

 では、自分がどのようなスキルを身に付けるべきなのか、学びの内容を整理するための4つのステップを紹介する。

【学びの内容を整理する4つのステップ】

(1)社会で通用するポータブルスキル(※)を可視化する

(2)ありたい自分の将来像を定める

(3)身につけたいスキルを習得する

(4)(3)を発信して認知を拡大する

(※)ポータブルスキルとは、会社、業種、職種を問わず活用できる汎用スキルのこと。代表的なものとして、論理的思考力、プレゼンスキル、コミュニケーション能力、問題解決能力、交渉力などがある。

 今後は個人が企業に依存するのではなく、企業と個人が選び合い健全なパートナーシップを結ぶ形態が増えていくことが予想される。そのような社会で生き抜くためには、より有利に交渉を進める必要がある。そのためのスキルを自ら習得していくことが重要なのだ。

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