まず、現在のプリウスは、マーケットの中での位置付けが変化しています。先代プリウスの時代は、まだまだハイブリッドという車種は少数派でした。そのため「燃費の良いハイブリッドが欲しい」と思えば、プリウスが最初の選択肢となっていたのです。
ところが現在は違います。近年になってトヨタは、ほとんどの車種にパワートレインの一つとしてハイブリッドを用意するようになっています。下はコンパクトカーの「ヤリス」から、SUVは「ライズ」、セダンは「カローラ」からエンジン車だけでなく、ハイブリッドが用意されています。セダンの「カムリ」や、新型「クラウン」はハイブリッド専用車です。
逆に、エンジン車だけという車種は、スポーツカーとダイハツからOEMされたコンパクトカーくらいになっています。
そうなると、「ハイブリッドが欲しいからプリウスを買う」はもはや通じなくなってしまいました。「他にもハイブリッドがあるけれど、あえてプリウスが欲しい」という人を納得させる必要が生まれてたのです。それが、今回の「アッと驚く」新型の変化の理由と考えられます。
新型「プリウス」世界初公開 豊田社長とケンカしても、開発陣が譲らなかったことは?
トヨタ、新型プリウスを世界初公開へ 7年ぶりのフルモデルチェンジ
トヨタ、新型「プリウス」発売 価格は275万円から
発売から3カ月 新型クラウンは売れているのか?
「NISSAN GT-R」2024年モデル先行公開 史上最強の走りと乗り味で「R35型の集大成」と自負
新型GT-R、開発陣を悩ませた騒音問題 心地よいエンジン音、ヒントは「ジャンボジェット機」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング