「新横浜VS. 大宮」 新横浜線開業で“対決構図”はどう変化したのか関東のスゴい駅(2/5 ページ)

» 2023年04月27日 08時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

JR東日本のサブターミナルは?

 JR東日本にも、JR東海における新横浜駅と同様のポジションの駅がある。大宮駅だ。

 大宮駅は、JR在来線だけでも上野東京ライン、湘南新宿ライン、埼京線、高崎線、宇都宮線(東北本線)、川越線が集中する駅であり、東武アーバンパークライン(野田線)も大宮駅を起点としている。また、ニューシャトルの起点でもある。

大宮駅

 1982年6月には東北新幹線、同年11月には上越新幹線の起点となり、新幹線は上野・東京へと延伸。長野・北陸方面などへの新幹線も通ったことで、大宮駅のサブターミナルとしての重要性は一層高まっていった。一時期は大宮駅を通過する新幹線があったものの、15年3月には全列車が大宮駅に停車するようになった。

 大宮駅には拠点駅として多くの人が集まり、新幹線へと乗り継いでいく駅となった。都内からでも、場所や時間によっては東京駅に行くよりも大宮駅に行くほうが便利なケースもある。埼玉県の県庁所在地であるさいたま市の中心部は浦和駅エリアだが、鉄道での中心はずっと大宮駅であり、主要駅であり続けた。大宮には商業施設が集積していることもあって、埼玉県で最も栄えたエリアとなっている。

 大宮駅はJR東日本の在来線が集中している駅であり、新幹線の重要な拠点駅でもある。新横浜駅が現在のような姿になる前から、重要なポジションを占めていたのだ。

 では、新横浜と大宮の駅にどのような違いと共通点があるのだろうか。

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