ジェネレーティブAI(人間の出すオーダーに答えて、テキストや画像などの生成物をつくり出すことのできるAI。生成AIとも呼ばれる)は、今まで人が手を動かしてこなしてきた「作業」の多くを代わりにやってくれる。それだけ人の手間が省かれ、業務が何倍も何十倍も効率化されるため、人間は「本当に人間にしかできない部分」に集中し、それを拡張していけます。
一方、ジェネレーティブAIの利便性は、あらゆる意味で仕事の「たたき台」をつくるところにあるため、「たたき台をつくる」的な人間の仕事は、AIに取って代わられていくと考えられます。
ジェネレーティブAIを使うことで、働き方が大幅に変わりそうな職業には、どのようなものがあるでしょうか。ここで述べる従来の働き方は、編集部に挙げてもらったものですが、第1回に続き、いくつか見てみましょう。
教師:「おもしろい学び」を創造できる
「授業」というと、今までは教科書に沿って子どもたちに知識を授けることが中心だったのではないかと思います(もちろん、それが学校での学びのすべてではありませんが)。今や、「知識があること」よりも、「創造的にものを考えられること」のほうが圧倒的に価値の高い時代です。
すでに日本は大幅に後れを取っている感もありますが、そんな能力を伸ばせる教師が、今後ますます求められるようになるでしょう。
では、どうしたら「創造的にものを考える力」を伸ばせるか。
子どもの創造力を刺激するには、「おもしろい学び」が欠かせません。しかし、自分自身が画一的な教育システムのなかで育ってきてしまった教師が、そんな授業の計画を、自分ひとりで行うことは難しい部分もあるかもしれません。
そこでもジェネレーティブAIが心強い助っ人になるはずです。例えば国内外の教育実践例をひととおり示してもらえば、それを元に、従来とはひと味もふた味も違った効果的な授業計画を練ることができるはずです。
また、授業や宿題にジェネレーティブAIを取り入れ、例えば「ジェネレーティブAIで調べたことを検証し、自分なりにまとめてみよう」といったプロジェクトを行うことで、よりクリエイティブな学びを創出することもできるでしょう。
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