女性の体型に合ったメンズ仕立てのオーダースーツを手掛けるkeuzes(クーゼス、東京都千代田区)が、2019年の創業から順調に売上高を伸ばしている。スーツの単価は約12万円と決して安くはないものの、店舗は持たず、問い合わせを受けると全国どこにでも足を運んで直接話を聞き、採寸する手法が顧客の心をつかんでいるようだ。
同社は、服装によって何かを諦めることのない世の中にすることを目指している。
1月には全国からLGBTQ+の当事者らが集い独自に新成人を祝うイベント「SEIJIN-SHIKI」を、東京・代官山で初めて開催した。同社代表の田中史緒里氏が、自分が成人した際にスーツを買う勇気がなく、成人式に出席しなかった経験から、誰もが自分らしく成人を迎える場を提供しようと企画。参加費を無料にして、スポンサーも募らずにこれまでの利益を使って実現させた。
なぜ、keuzesは顧客の支持を得ているのだろうか。田中氏にkeuzesのビジネスモデルと、顧客の心をつかんでいる理由を聞いた。
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