”スモーキー”なハイボール缶が100万本を突破した、3つの理由好みが分かれるのに(4/5 ページ)

» 2023年07月05日 07時55分 公開
[小林香織ITmedia]

大手も「スモーキーハイボール市場」に参入

 「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」がじわじわと売れ始めてから、大手もスモーキーハイボール缶市場に参入している。

 ファミリーマートは、プライベートブランドのファミマルから「スモーキーハイボール」(350ml 158円)を22年7月に発売。国分グループ本社では、セブン&アイグループ限定で「スコッチウイスキーハイボール レジェンダリースコット」(350ml 207円、500ml 283円)を21年1月に発売。“スモーキー”というワードは含まれていないが、ほのかなスモーキーさが特徴の商品だ。さらに、22年2月には同じくセブン&アイグループ限定で「スモーキースコッチウイスキーハイボール」(400ml 250円)が期間限定で発売されている。

セブン&アイグループ限定の「スコッチウイスキーハイボール レジェンダリースコット」(筆者撮影)

 特に、国分グループ本社の商品はパッケージに黒を採用し、やや高めの価格帯と「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」を意識していることがうかがえる。これについては、「新たな市場をつくったと手応えを感じている」と稲垣氏。

 「真似されてこそ一流だと思っています。大手を含むさまざまなプレーヤーが参入することでマーケットが活性化するので、どんどんスモーキーハイボール、および高級ハイボール市場を盛り上げてほしい」

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