スマートウォッチ国内シェア 米アップルが8年連続首位、2位以下は?(2/2 ページ)

» 2023年07月08日 09時11分 公開
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4位は中国シャオミ 米グーグル「Pixel Watch」も存在感

 4位には5000円以下の格安スマートバンドが好調の「Xiaomi(シャオミ)」(中国)、5位には陸上競技などスポーツ種目に特化した「Garmin(ガーミン)」(米国)がそれぞれ入った。

photo 22年度通期 メーカー別スマートウォッチ販売台数・シェア(出典:プレスリリース)

 ランキング外では、22年10月に「Pixel Watch」を発売した米グーグルの存在感が増しているという。同様に今回ランク外の「wena3」(ソニー)と同様にキャッシュレス決済の「Suica」にも対応(Google Pay経由)。ワークアウトやヘルスケア機能に優れているフィットビット由来の機能も搭載している。

photo 「Pixel Watch」(出典:グーグル公式Webサイト)

 MM総研は「メーカー別ではこれまで、携帯電話の市場以上にアップル一強状態が続いていたが、他メーカーが盛り返してきている」と指摘。グーグルのPixel Watch投入が「市場の活性化につながった」とした。ファーウェイやシャオミなどの中国勢も「比較的安価な製品を次々に投入することでシェアを徐々に高めている」という。

24年度は500万台突破の可能性

 スマートウォッチの22年度通期(22年4月〜23年3月)の国内販売台数は390.3万台(前年度比13.7%増)。21年度ほどではないが、拡大が続いている。MM総研によると「コロナ禍での在宅時間の増加による健康意識の高まりから、21年度に大きな需要が生まれた反動や、円安による物価高や部材費の高騰による端末価格の上昇もあり成長速度は落ち着いた」といい「市場は24年度に500万台を突破し、2026年度には600万台規模にまで拡大する」と予測する。

photo スマートウォッチ販売台数の推移・予測

 今後の市場の展望について「市場は21年度をピークに徐々に成長スピードが落ちていくと予想しているが、少なくとも今後5年は引き続き成長するとみている。ヘルスケアを中心とした最新機能の搭載や、従業員の健康管理、ジムや福祉施設利用者への貸出を目的とした法人向け販売が増加すればさらなる市場拡大が期待できる」としている。

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