電気代高騰や猛暑を背景に企業が「ひんやりグッズ」に商機を見いだしている。ヒットしている商品はどのようにして開発されたのか? 売り場のトレンドはどうなっているのか? 消費者のトレンドや開発の舞台裏に迫る
熱中症警戒アラートが連日発表されるなど、早くも猛暑が本格化している。日々の暑さ対策が必須となる中、ワークマンは2011年からひんやりグッズを展開。当時から好調な売り上げを維持し、同社のひんやりグッズを牽引してきたのが「コンプレッションシリーズ」だ。
コンプレッションシリーズはぴったりとしたタイプのインナーで、長袖、半袖、レギンスなど約20アイテムを展開している。触れた部分がひんやりと冷たく感じる特殊な編み方の生地「WILD ICE」を採用し、同社最高レベルの冷感性を実現したという。
開発時にこだわったのが、適度な加圧設計だ。「発売当初は現場向けのアイテムだったので、接触冷感だけでなく現場仕事での動作をアシストする機能が必要でした。しかし、締め付けすぎると痛くて動きにくいですし、緩すぎるとTシャツと同じになってしまいます。その間をとった絶妙な加圧具合を追求しました」(同社広報担当者)。インナーとして毎日着れるよう、低価格に抑えた点も苦労したという。
また、同シリーズで使用している素材はウェアだけでなく、アームカバー、フェイスシールド、ネックゲイター、インナーキャップなど幅広く展開可能。今や同社にとって欠かせない製品だという。
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