さらに、今回は「タンブラー部公式フラペチーノ」を販売したこともキャンペーンの盛り上がりに大きく貢献したと山根さん。「夏はフラペチーノを目当てにお客さまが増えるため、限定フラペチーノの投入はビジネスのドライバーになります」
「タンブラー部の情報に触れると公式フラペチーノも知る、もしくは、公式フラペチーノの情報に触れるとタンブラー部のことを知る――というリンクがあります。情報の入り口はどこであっても、何であっても良いので、ポスターやフラペチーノ、新作タンブラーなどたくさんの入り口を用意しています。今回も公式フラペチーノの売り上げと共に、プロジェクトが盛り上がりました」
また、キャンペーンに向けてタンブラー商品も多めに投入。サイズや形状をさまざま用意することで選択肢を増やした。
「今回小さく丸めて収納可能な『おりたたみシリコンボトル』を販売したところ、『これを求めていた!』と多くのお客さまに好評でした。今後は、今回のように商品の形状をイノベーションするなど、お客さまのニーズに応じてさまざまな商品を投入することで、タンブラー利用のハードルを払拭していきたいですね」
1カ月のキャンペーンを終えて、タンブラー利用は約124万杯を記録。これは、前年の月間利用の1.7倍だ。山根さんは「昨年のキャンペーンと比較しても、かなりいい結果」と振り返る。
今後は、ロイヤルカスタマー以外の層の利用も増やしていきたいと山根さん。
「今回はべアリスタのコンテンツを中心に、スターバックスと関わりの深いロイヤルカスタマーに大変喜んでいただけました。一方で、まだスターバックスの会員になっていない人、あまり利用していない人などは巻き込みきれていません。そういう方々にどうアプローチしていくかが今後の課題になります」
「スターバックスリワード会員は約1000万人います。リワード会員かつタンブラー部員の数をどう増やしていくか、その訴求方法なども検討していきます。デジタルと店舗の両方の取り組みを強化し、より多くのお客さまを巻き込んでいきたいと考えています」(山根さん)
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