消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
「今の会社が20年後もある」と思う新入社員は半数以下――。人材大手マイナビの調査で、そんな結果が明らかになった。ChatGPTをはじめとする生成AIの普及や技術の進歩で、仕事の在り方に大きな変化が生まれる業界も増えている。新入社員は働き方やキャリアに対し、どんな不安を抱いているのか。
今の会社が「20年以上ある」と考える新入社員は49.9%にとどまった。「今の職務内容」についても「20年以上ある」と思うのは40.5%と半数に満たない結果に。
特に「IT」「技能工・物流・配送」「経理・事務・企画」などでは「10年以下」と回答した人が3割を超えた。
DX推進などによって社会が変化していく中でも、今後も同じように働き続けることができるのか──。多くの新入社員のそんな不安が見て取れる。
一方で「医療・福祉・教育」では「20年以上ある」が66.4%と、全体平均よりも25.9ポイント高かった。マイナビは「少子高齢化の影響もあり今後も継続してニーズがあると感じているようだ」と分析する。
新入社員の勤続意向年数は「3年以内」が24.1%、「10年以内」は49.1%となった。男女別に勤続意向年数をみると「3年以内」と答えたのは男性が18.3%、女性が30.0%だった。
今の会社で働き続けようと考えない理由について「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」という回答は、男性が20.9%であったのに対し、女性が41.6%と約2倍に。出産など自身の環境変化への対応差が見受けられる結果となった。
現在の月収別に勤続意向年数をみると「月収18万円以下」では「3年以内」が36.7%で最多となった。「月収22万〜24万円台」では「10年以上」が37.1%で最も多く、給与が勤続意向に一定の影響を与えることが分かった。
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