若い人たちの社会進出が始まってから、「Z世代」という言葉をよく耳にするようになった。何かと話題のZ世代について、本記事では主に「他の世代とはどのような違いがあるのか」「仕事に対してどのような価値観を持っているのか」について解説する。
Z世代は、その上の世代とどのような違いがあるのか。まずは3つの世代間の特徴と働き方の違いについて説明する。
X世代
1965〜80年代前半生まれにあたる世代のこと。良い大学、良い就職、定年まで勤めあげることが美徳とされてきた傾向にある。
「24時間戦えますか?」というキャッチコピーが流行した時代でもあり、働き者であふれている。また、氷河期を経験してきた世代のため、苦労の末に就職した会社への忠誠心がある傾向にある。
さらに、長時間労働は当たり前、家庭を顧みずに仕事に没頭する人がエラいという時代でもあった。そのため、男性は外で働き、女性は家庭を守るのが一般的な家庭像として描いている人も多い。
デジタル機器には大人になってから触れてきたため、アナログ世代としての経験も持っているのが大きな特徴。急速なテクノロジー進化、予測不能な社会変革などに直面してきたX世代は、保守的な価値観を持つ人も多い。
また、バブル崩壊を経験してきたこの世代は、安定的な生活・行動を望む傾向にあり、自分の意見を優先するより周りの意見に合わせたり、上司から言われたことに反発することも比較的少ないといわれている。
Y世代
1981〜96年代生まれのY世代は、ミレニアル世代、ゆとり世代やさとり世代とも呼ばれている。物心がつくころにはデジタル機器が普及し始めていたため、パソコンや携帯電話といった機器を使いこなせて、それまでの世代よりもITリテラシーが高めである。また、消費行動や考え方が大きく変わり、物欲から離れたともいわれている。
X世代とは違い、組織や企業に対しての忠誠心よりも、自己の成長やキャリアアップを求める一面も見られる。一方で、環境や持続可能な社会、社会的責任への関心などの保守的な側面もあるのが特徴である。(参照リンク)
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