2024年卒の学生のうち、6割が「職種を自分で選びたい」と考えていることが、マイナビ(東京都千代田区)の調査で分かった。学生の「配属ガチャ」への関心や不安が高まる中、企業はどのような対策をしているのか。
若者の人口減少を背景に企業側の採用意欲は向上し、他社に後れないよう3月から面接を開始するなど、採用選考の開始時期が早まっている傾向が見られた。しかし6月時点の採用充足率はここ数年で最も低下。採用充足率「0割」の企業が31.5%(対前年比3.1pt増)と、企業にとって厳しい採用状況がうかがえる結果となった。
学生は「勤務地・職種ともに自分で適性を判断して、選びたい」(54.0%)と「職種は自分で選びたいが、勤務地は適性をみて会社に判断してほしい」(7.6%)という回答を合わせ、61.6%の学生が「職種を自分で選びたい」と回答した。
対して、企業側の調査では、募集・選考時のコース設定について「職種別コースを設定している」という企業は39.5%、「職務を限定しない枠(総合職等)を含む、職種別コースを設定している」企業は23.6%と、合わせて63.1%が職種別コースを設定していることが分かった。マイナビは「『配属ガチャ』に対する学生の不安を背景とした企業の対応と推察される」とコメントした。
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