サービスや商品をアピールするため、ある程度広告の雰囲気に統一感を持たせたり、特定のキャッチフレーズを使用したりといった手法が考えられる。なぜ、chocoZAPではこうした手法ではなく、たくさんの種類の広告を打ち出しているのだろうか。
マーケティング統括部長の田牧氏は「chocoZAPは『お客さまと一緒にサービスをつくろう』という姿勢で展開しています。お客さまがchocoZAPにどんなサービスを求めているのか、反応を見るためにたくさんのクリエイティブを打ち出しています」と説明する。
自分たちが「chocoZAPとはこんなサービスだ」と定義してそれをアピールするのではなく、共創型のサービスをつくっていきたいという考えが根底にあるという。
chocoZAPはさまざまなサービスを提供しているが、それぞれの広告には強調したいメッセージが存在する。その広告の反響を分析し「●●のサービスに興味を持つ人が多いから、もっと充実させよう」「■■の広告にはあまり反応がない。このサービスはあまり重要ではないかもしれない」といった分析をしているという。広告を通して、膨大なテストマーケティングを繰り返しているイメージだ。
紙のチラシの場合、効果測定はQRコードを利用している。それぞれの店舗ごとに違うQRコードを利用しており、読み取った人がどのくらい入会しているのかを分析している。多くの人は自宅近くのジムに通うので、駅前のチラシ配布やポスティングなどは「この近くでchocoZAPがオープンしますよ」とアピールするのに有効な手段だ。
また、同じようなメッセージを発している広告でも、実は使用している文言を微妙に変えているという。どんなキャッチフレーズが効果的なのか、検証しているのだ。
RIZAPは9月28日に「セルフホワイトニング」「セルフネイル」「マッサージチェア」など6種の新たなサービスをchocoZAPに導入すると発表した。新サービスの設計にも、広告の反響で得た知見を反映している。
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