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1年で「chocoZAP」のバナー広告4000種類! なぜそんなに制作するのかチラシは500種類以上(5/5 ページ)

» 2023年10月12日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]
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サービスは100%完成していない

 今後も同じようなペースで膨大な種類の広告を打ち出していく方針には変わりないという。理由について田牧氏は「chocoZAPのサービスは100%完成しているわけではありません。今後もお客さまの声を反映し、サービスを進化させていくためです」と説明する。

 また、chocoZAP事業を統括している村橋氏は、既存顧客へのサービスもさらに充実させていく考えを示した。顧客の利用頻度や、体重などの各種データは専用アプリに蓄積されている。こうしたアプリ上のデータをもとに、一人ひとりに異なるアクションをしていく。デジタルを活用し、顧客に寄り添うイメージだ。

 例えば、1週間以上chocoZAPを利用していない顧客に対しては、アプリで直接来館を促している。アプリに表示されるのは「chocoZAPに来てください」と土下座する男性の画像だったり、「ちょこちゃん(注:chocoZAP公式キャラ)は、もう少しだけジムであなたと会いたそうにしています。週1回の来館ペースを目指そう」というかわいらしいメッセージだったりする。

 こうした試行錯誤によって、どのようなコミュニケーションをすると満足度が向上し、退会率が下がるのか、最適な手法を見つけていく狙いがある。

 同社のマーケティングの特徴は、集客だけでなくサービス開発、CRM(顧客関係管理)まで、全てつなげて実施していることだ。全ての顧客がアプリを使っているため、入会導線や入会後のログが取れる。

 広告やアプリを通したコミュニケーションで、膨大な数のテストを繰り返しているchocoZAP。今後、どのような新サービスを打ち出していくのだろうか。

デザインが微妙に違う
デザインが微妙に違う
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